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何が見える?

初対面の人と話す時、私は話題に困ります。そこでひとつの絵を見るという共通体験をする事で、対話の手助けにしようと考えました。

初対面の人と会う時、自分との違いを受け入れられるか、さらに自分はその人に受け入れてもらえるのかという不安からとても緊張します。ひとつの絵を見るという共通体験を通じてお互いの視点を知り、自分とは違う価値観を発見し、自分との違いを受け入れる準備運動になれば良いなと思い、このプロジェクトを行いました。

プロジェクト企画・製作者: 海上千佳

2021.07.12

何が見える?②

今回は自分の絵(A3カラーコピーしたもの)を使ったこと、前回の知り合い以外にも協力してもらったことが前回との違いです。

前回は私が聞いて、ひとりが答えてと1対1の関係で行っていたのに対し、今回は私とグループ(1対複数)又は私と友達対グループ(2対複数)の関係になり、一人の意見に対して、複数の人が反応できたことで、何が見える(具体)から何を感じる(抽象)というとこまで進めたのが収穫でした。

印象的だったのは、布団の模様が猫に見えると言った人に対して「見えない!」と正直に答えた人がいてそして「カエルに見える。」という意見をくれて、そのグループ内の関係性(お互いの意見を正直に言い合える)を感じられました。また、色々な年代に話を聞いてみたく、公園で3人の家族(ご夫婦、女の子)に協力頂いた時、お父さん、お母さんの後に女の子にも「何が見える?」と聞いてみたところ、女の子は何も答えてくれなかった事がありました。恐らく、聞き手の私が知らない人であった事からの緊張と不安から答える事が難しかったのだと思います。その子と同年代の姪っ子とは対照的でとても印象深かったです。質問する側と答えてもらう側の関係性、話しやすい雰囲気づくりが課題と感じました。

今後、複数のコミュニティーで行い(例えば東京の人と大阪の人。や日本の人や海外の人等)、それを交換してお互いのを見てもらってその感想を言い合うことで、新しい視点の発見や絵の見方の深みが増すかと思い、今後チャレンジして見たいと思いました。

この様にひとつの絵から様々な見方がある事を知る事で、自分とは異なる意見に出会った時に「どうしてそう思ったのかな?」「どこからそう思ったのかな?」と違う意見の人の気持ちや背景を想像する事でコミュニケーションが豊かになると良いと思います。

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企画・製作者

海上千佳

東京生まれ